腎臓に現れる病気の症状と遺伝との関係性
例えば、親類にがんで亡くなった人がいる場合、自分にも遺伝し同じようにがんにかかる可能性が高いのでは、と不安を覚える人も少なくありません。
確かにこの家系的な考え方ができる病気もありますが、全ての病に認められている訳ではありません。
それでは腎臓病も遺伝する病でしょうか。
【腎臓の病気と遺伝】
腎臓に起こる病気と一言にいってもその種類はさまざまです。
それぞれ原因や治療法、症状も違うそれらの中に、多発性嚢胞腎という病気があります。
それぞれ英語に言い換えて頭文字をとり、ADPKDと呼ばれる多発性嚢胞腎は、腎臓に起こる病気の中でその遺伝性が認められています。
両親のどちらか一方でも変異したPKD遺伝子を持ちそれを譲り受けている場合は、性別にかかわらず発病する可能性があります。
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【多発性嚢胞腎とは】
多発性嚢胞腎とは、腎臓に起こる病気の一つです。
腎臓に嚢胞と呼ばれる水がたまった袋が発生し、それが徐々に大きさを増したり、嚢胞の数が増えるなどして結果的に機能が低下してしまうというものです。
正常なものはそらまめのような形をし、表面もつるつるとしていますが、多発性嚢胞腎を発症したものは表面がでこぼこと凹凸が目立つようになります。
【遺伝を防ぐために】
例えば検査の結果腎臓病が遺伝してしまう可能性があるとして、決して悲観することはありません。
発症しやすい環境に繋がらないように予防に力を入れることも可能です。
最も大切とされているのは規則正しい食生活を心がけることです。
塩分が多いものを控えたり、ジュースなど甘い飲み物の摂取量を抑えたりなど、日々の生活から気を配ることができる予防がたくさんあります。
遺伝するものの一つとして挙げた多発性嚢胞腎ですが、それ以外にも腎臓組織に影響を及ぼす可能性がある腎臓の病気には結節性硬化症やファブリ病などさまざまです。
しかし遺伝の可能性が浮上したとしてもそれを予防したり抑えることもまた可能です。
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